2011年8月17日水曜日

SACLAの夢

昨夜、あるニュース番組でSACLAが紹介されているのを見て仰天しました。X線自由電子レーザー照射施設が完成し公開された・・・とのことでしたが、とにかく原子のレベルでモノが見えるようになるのだとか。化学は全くの門外漢なのに、それがとんでもない可能性を秘めていることが分かる気がしてワクワクしたものです。

なにしろ科学は好きでも化学は苦手。オングストロームなんて高校以来まるで縁のない日々ですから、200倍の顕微鏡でレコード針の先端を覗いて喜んでいるのが関の山。いきなりフェムト秒なんて単位を聞いてもチンプンカンプンです。そもそも昔の知識では「測定しようとして光をあてると対象物が影響を受けて測定結果は真実を現さない」ような本を読んだ記憶も蘇ります。

実は今、見てみたいものがあります。それは空気。
空気の中はどうなっているのか。窒素や酸素、水蒸気の分子がフワフワしているのか、熱くなるとどう振動するのか、その隙間には何があるのか・・・宇宙のダークマターみたいなモノは・・・ないのか
ついでにもう一つ。素材を削っていく時、極限まで薄くしていくと素材の分子厚より薄く削ることは可能なのか・・・素人の疑問は際限がありません(^^ゞ

これまでも、隣接する円形のSpring-8という施設では放射光を使った研究がされており実際の製品開発に役だっている、ことも紹介されていましたが、SACLAの完成で更に「ノーベル賞クラスの発見が次々に起こるだろう」とも。日本の技術力を支える重要な研究が進んでいたことが嬉しくもありました。