2019年5月27日月曜日

オーディオが楽しかった頃

気になっていたスピーカーのサランネットもようやく張り替え完了。うん、なかなかの出来栄え:-)

元はベージュですが、知人のアーデンがブラウンで高級感を漂わせていたので、替える時はブラウンでと思っていました。

外出した折に秋葉原へ寄ってみたら...オーディオを扱う店など探す方が大変。あの頃のアキバは既に忘却の彼方。電気パーツに限らず、サランネットや吸音材、アクリル板から防振ゴムなど自作派に必要なあらゆるものが見つかったものでした。その後パソコン全盛の頃までは足繁く通って、いつしか事務所まで移すに至るのですが...

諦めてwebで見つけたジャージークロスのブラウンはこれ一択。もう少しだけ明るいものが希望でしたが、上質で品も良く、透けて見えないので満足です。

古いネットを剥がすのに一苦労して、見ればエンブレムは錆びて汚れ放題。真鍮のようなのでピカールでゴシゴシ。こんなに綺麗になりました:-)
こういう時にクリアを吹くのは好きじゃないので、時々磨いてあげることに致しましょう。


本日の1枚:グレン・グールド ”フランス組曲”

2019年5月3日金曜日

タンノイもリフレッシュ

元号も令和に変わりましたが、平成の間にやっていたことがいろいろありまして、タンノイ製スピーカーをようやく修理したのもその一つ。

介護中心の生活になってからは音量を上げて聴けることもなくなり、しばらくはBGMで鳴らすのみでした。小音量ではあっても時折「ん?」と思うことがあり、気になりつつも早数年。気がつけばウレタンエッジは何本ものひび割れで触れば崩れる状態に。

何しろ38cm径で1本32kgもあるので気軽には運べません。エッジ張替えで有名な山形の店に頼むつもりでしたが、あれこれ検討の結果、採用したのはセーム革、広島のショップに依頼しました。(画像で黒く見えているのがセーム革エッジ。元のウレタンエッジはグレーでした)

マグネットの再着磁もお願いし左右のバランスも整って戻ってきましたが、その磁力アップのせいか強力な低音域(O_O); 慌ててボリュームを下げることに :-)  

私のBerkeleyはMkⅡでユニットが3828のもの。アルニコのHPD385Aではなく改良版のDC386でもない残念な?型番。磁気ユニットカバーも付いていません。それでも十分な口径からのゆったりした音には愛着があり手放せません。いずれ広いところに移してド~ンと鳴らしてやりましょう :-)


今回初めてユニットだけを梱包して送ったので中を見るのも初めて。1980年2月製、なるほど39年前ですね。






吸音材はスポンジながら状態は良、箱は上質、しっかり作られています、が・・・このケーブル・・・ほ、細い(O_O);

アンプと繋ぐスピーカーケーブルは左右それぞれ太い単線を2本ねじったもので金メッキラグで接続しています。これはオーディオの師匠でもある元音楽隊の友人がオーダーしてくれたもの。交換した時、音がシャープになった気がしたのは気のせいだったかな?

しかもユニットとの接続はコネクタ。一応、接点全部にケイグのD5を吹いておきましたが、もっとおおらかで良いのかも :-)
ならば次はサランネットの張替えかな?



本日の1枚:北村英治&菅野邦彦 ”Collaboration"
      録音:菅野沖彦

2018年11月23日金曜日

彼の残したもの

祭日の今日から友人の個展が始まりました。いろいろやりくりして千駄ヶ谷へ向かいます。

駅前は何やら工事中の仮囲い、槙さんの体育館にも近づけません。将棋会館を横目に坂を下りるとこちらも工事中の新国立競技場。隈さんの設計に異論はありませんが、ダイナミックなザハ案に期待していた身としては残念な思いが残るのも正直なところ。

その後、昔勤務していた事務所跡周辺を散歩しながらギャラリーへ

坂の途中にある小さなギャラリーは明るく清潔、既に知人達が来て作品を鑑賞中でした。彼らに会うのも何十年ぶりかで、こんな機会でもないと顔を合わせることも無かったかも。入り口近くに飾られていた生前の写真に懐かしさがこみ上げてきます。

ゆっくり作品を観て回りますが、やはり私には彼が人生を掛けて残そうとしたものを読み取ることができません。それでも彼の茶目っ気がちりばめられた作品にホッとしながら...

道を外れて佇む鳥が、実は本流の端にいて、見上げる先の広い空に思いを馳せる...耳を横に向けながら射貫くような眼を向ける猫...

そんな感情移入してしまいがちな想いでいると...「ハハハ、そんなこと関係ないよ」って声が聞こえてきそう。

 来客に対応している奥様とお嬢さんの姿を見れば、この作品達こそが素晴らしい贈り物。「未完」の作品には伝えたかった感謝の気持ちが溢れ出しそうです。良いものを残したね。

ポストカードになった作品を戴いてギャラリーを後に。
果物を並べて描いた絵が好きだな...バナナの左の3つと右の小ぶりの1つは何を...なんて考えなくて良いんだな、モニターでは出ない色が輝いていたよ。

おつかれさま



本日のBGM:Nokie Edwards "Vincent"

2018年8月28日火曜日

友人の個展

個展の案内が届きました。

友人だった彼の訃報はあまりに突然でしたから、9か月余り経ってもまだ実感がわきません。

奥様からの手紙によれば、告知を受けてから2年半の間に描いた絵を本人の希望を叶えたく計画した、との事。胸が詰まる思いです。


 私は芸大でも篠原研でもないので彼と特別懇意だったというわけではないのですが、設計製図の指導をしていた頃の講師仲間としては、お互いちょっと異端なところがあって妙なところで意気投合したり感覚の違いに感心したりで、会うのが愉しみでした。

駆け出しの頃、仕事の応援を頼んでウチに来てもらったり呑みに行ったり・・・思い出すのは、いつも飄々とマイペースで何よりスタイリッシュ。独特な雰囲気を纏っていました。


絵心のない私には”最晩年に絵を描く”ということの人生の意味を理解することができません。

自分はいったい何をしたかったのか、何をしようとしてきたのか。その答えを出す時期に至った今、彼の個展で何を感じられるのでしょう。


また、あのクリクリっとした眼でさ、バツの悪そうな顔で微笑んでくれよぉ・・

2017年5月31日水曜日

訪れる日々に

長い間更新もせずに放置しておりましたが、また少しづつ・・・

この春に父が他界して早2か月、一向に片付かないまま5月のそよ風も過ぎてしまいそうです。

4年ほど介護を続けて来ましたが、同年齢の母には今まで以上に幸せな日々を過ごしてもらいたいもの。温泉巡りでもと思いながら・・・

介護生活は思いのほか大変ですが、聞くと見るとは大違い、バリアだらけの自宅にも唖然としつつ”昔はものを思わざりけり”な日々。本気で引っ越しも考えつつ、友人たちの介護経験談に随分と助けられ、とにもかくにも慌てずに続けています。

爽やかな季節、青空の下、力強い木々の緑の中を走り抜けるのも良いなぁと準備は着々。
気が付けば自分自身も十分な高齢者:-) シルバーマーク?を付ける前に遊びまわっておきましょうか:-)


本日のBGM:Hank Marvin ”Traveling Light”
本日までの走行距離:63,500km(O_O);

2015年12月31日木曜日

今年は淡々と過ぎて

もう大晦日、忙しいわけでもないので今年は「気が付けば・・・」という感じはなく淡々とやって来た印象。目標を立て予定を組んでという事はなく、次々と目の前で起きることに淡々と対処して・・・なので私の今年の漢字は「淡」だったでしょうか。振り返るほどのことでもないのですが:-)

そんな中で嬉しいニュースといえば、なにより大村教授のノーベル賞受賞でした。プロフィールが報じられた時、若いころ工業高校定時制の教員をしながら大学院で研究者の道を目指していたことを知り大変に驚きました。置かれた環境に嘆き、焦り、挫けてしまったに違いない不心得者としてはその志の高さに打たれずにいられません。

結果を残した人というのはエピソードにも事欠かないようで、たくさんの特許を研究費に結びつけたり美術館を建てたり人材育成に力を注ぐなど、もうその雄大さに圧倒されるばかりです。

絵に描いたようなエリートが次々に失敗していく中、大村先生の活躍は私にとっても格別に光るもので、いつか友人の研究者が同じ賞の候補に上がるのを楽しみにしています。


幻となった新国立競技場のザハ案については、昨年のシンポジウム少し前に、槇さんの提言に批判的立場だった私は某所で結構激しく罵倒されたのを思い出します。ちょっと異常な反対運動だったように感じたものでした。

最初のコンペ審査前の雑誌アンケートではザハ案とSANAA案に人気が集まっていましたが、ザハ案当選時はコックス案が2等。しかし白紙撤回後の再コンペには3者とも不参加。結局、コスト再優先に変わり、はたして槇さんの希望通りになったのでしょうか。


淡々と・・・と言いながらもいろんなことが次々に起こり、いつも何かに怒っていた1年でもありました。大村教授はインタビュー番組の中で、亡き奥様に言われた「怒るな、働け」という言葉を大事にしていると笑顔で仰っていました。怒ってばかりの凡人にはとても真似できませぬ:-)

今年も年賀状も書かず大掃除もそこそこに暮れていきます。来年こそ、良いお年を!


本日のレコード
 Ella Fitzgerald sings The Georg & Ira Gershin Song book
 (ジャケットは、昨年亡くなった叔父が好きだった Buffet)

2015年9月5日土曜日

初めてのストラト

いつの間にか夏も終わり、地元では秋祭りの準備が始まった様子。相変わらずまとまった時間は取れないものの忙しいわけではないので空き時間にレコード聴いたり・・・でもちょっと物足りません。たまにはギターでもと懐かしい曲を弾こうとしたらこれが結構難しい:-(
そこで困ったときのYouTube、便利な時代になったものだと感心しつつ弾き方をお勉強です。あちこち眺めているうちに俄然メープルのネックが気になってきました・・・マズイ:-)

という訳で初めてのストラトを購入。ビンテージでもアメリカ製でもないので知ってる楽器店の通販へ。実は希望のカラーが無かったのでボディは自分で塗り替えるつもりでメープルネックとゴールドパーツの組み合わせを選びました。木目の透けるダークブルーですが意外と悪くないのでレフは少し先になりそうです:-)

シンクロナイズド・トレモロを初めて見たというほどのシロートですからここはイチからセッティングを。グリス買ってフローティング設定に。弦高調整・ピックアップ高調整などいじる度に音が変わる、これは面白い! ちょこっと弾く時でもアンプを通したくなりますね、音量は絞りますが:-)

こうなるといろいろパーツ交換したくなってきまして、まずはアーム。純正ではないのですが(ミリ規格)曲がり角度がしっくりこないため伸ばしたり切ったりして今はこのストレート130mm。105mmはちょっと切りすぎた:-)
スプリングはRawVintageの5本もので柔らかめ。サドルをブロックタイプに換えたら音が伸びてミュートが楽に。

こうなるとペグからナット、ピックアップやサーキットまで換えたくなって困ります。そこまでするならFenderUSAでしょうしねぇ。これはFenderJapanのフジゲン製だそうですがなかなかの品質、良い買い物でした:-)